
1888年に運行開始したピーク・トラムは、130年以上もの間、誇りを持って香港でサービスを提供して参りました。この間、ピーク・トラムは不可欠な輸送手段から、年間6百万人以上もの乗客に奉仕する、香港で最も人気の高い観光名所の一つへと変化するのに成功しました。
ピーク・トラムの人気は今やその課題の一つとなり、ピーク時の需要はスペースの制約のためガーデンロード駅からあふれる長い行列を生んでいます。これに対処するために、ピーク・トラムのシステムや駅の大規模改修工事がを2018年に開始し、2021年に完了する予定となっています。大規模改修プロジェクトにはピーク・トラムウェイズ社が拠出した自己資金HK$ 6億8,400万が投資されます。プロジェクトの予定は次のとおりです。
• 現在の定員120人のトラム車両を最新の210人乗りトラム車両に交換します。定員の増加は大幅に長い新トラム車両の導入ということであり、そのためには全ての牽引/制御システムの完全交換、新しい軌道レールの敷設、軌道路盤や橋梁の強化、さらには通過用ループおよびガーデンロード駅の拡張が必要となります。
• 駅の改修により、一層快適で楽しい環境で1300人の人々がガーデンロード駅で過ごせるよう、待ち合いスペースを増設します。
前回の大規模改修

現在の「ピーク・トラム」システム導入は1989年
システム・インフラの改修
路盤と橋梁の補強
より強いレールとロープ

牽引システムに引かれトラム車両が上下する

公共スペースの改修
改修プロジェクトの一環として、ピーク・トラム鉄道では、ガーデンロード駅周辺部の公共スペースである、セントジョンズ・ビルの外側とトラムウェイ通り沿い(ガーデンロード駅の新降車プラットホームから続く)の両方とも、大規模な改修を行います。これらには舗装の再施工、各種路上設備、看板、手すりの更新も含まれます。
改修のメリット
• 定員120人から210人へ75%増加;
• 乗客の待ち時間を70%削減;
• ガーデンロード駅とピーク山頂駅の外の公共スペースから行列を完全になくす;
• 最大1300人収容の屋根・空調付き待ち合いエリア;
• お体の不自由な方向けにピーク・トラムのアクセスを改善
ピーク・トラム鉄道では訪問者、乗客の皆様に最上のサービスを提供することを心がけ、このエキサイティングな観光名所にとって、価格に見合う最高の価値を提供できるよう常に努力して参りました。今回の改修により、130年の伝統を維持しつつ、より一層訪問者の体験を魅力的なものとし、次世代のために香港と共に成長を続けることが可能となります。全ての乗客、近隣、観光産業への影響を最小限に止めるよう万策を講じているものの、一時的な運休と臨時プラットホームによる対応が必要になりますことをご理解ください。
スケジュール
2018年末 | 現場作業開始 (運休なし) |
2019年4月23日〜7月21日 (完成した) |
第1回目のピーク・トラム運休 |
2019年7月22日から |
ガーデンロード駅の臨時プラットホームにより運行再開 |
2021年 (約5カ月間)* |
第2回目のピーク・トラム運休 |
2021年 |
「新ピーク・トラム」システムの運行開始 |
*現時点で利用可能な情報に基づく予想のため、状況により変更することがあります。