1888年の運行開始より、ピーク・トラムは最初の石炭燃料ボイラーから始まり、現在のマイクロプロセッサ制御のシステムへと、数回に渡る現代化へのステップを踏み進化を遂げてきました。

双方向走行のケーブル鉄道、ピーク・トラムは何度もシステムや機械をアップグレードし現代化を計ってきました。現在はマイクロプロセッサ制御の電力駆動システムで走行スピード、発進・制動を全自動管理しています。しかし、今も昔も変わらないのは創業時と同じレールの上を走っているということです。

最高速度が秒速6メートルのピーク・トラムには、安全のため駆動システムに3つの独立したブレーキシステムが設けられています:通常停止モード、サービス停止モード、緊急停車モード。通常停止モードはマイクロプロセッサ管理のもと、徐々に減速してから停止します。サービス停止モードは危険回避時に、通常停止モードでは間に合わない時に使われる一定の速度減速にもとづいた、制御ブレーキです。危険が迫っている時に、すぐさまトラムを停止させるために使われるのが緊急停止モードです。この方法ではロープの巻き上げドラムを全力で停止させます。また、緊急停止モードが使用される時は次のようなケースが考えられます:サービス停止モードが駆動しない場合、通常の速度の15%を越した場合、けん引ケーブルが緩んでしまった場合。

 
 
ピーク・トラムは直径44ミリメートル、139トンの重量に耐えうる2本のケーブルでけん引されています。沿線で最も傾斜がきつく、単線となっている「梅道站」(May Road)では水平から27度。全長1,365メートルの行程は片道約7分の道のりです。車両は最大120名収容可能で、そのうち座席数は95席、25名までが立ってご利用いただけます。毎日90便以上が運行し、2つの車両が逆方向に同時運行しています。波形になっている車両の床は、お立ちのお客様の安全と快適性を考えてデザインされたものです。両車両とも、毎回自動安全確認が行われてから運行をしています。

最近の改良は1986年の中旬に行われました。それ以前の、片道毎時560名の利用客数から1,400名に増やすためのアップグレード・プロジェクトです。さらに、維持管理も安全で簡単な、最先端技術を駆使したトラムが求められていました。世界の有名企業から多数の入札がありましたが、1988年の5月18日、このプロジェクトはスイスのVon Roll Transport Systemが請け負うことになりました。

新設備や機械はピーク・トラム、山頂駅ホームの地下に設置されるように設計が行われました。これに伴い、1,650立方メートルに及ぶ土が掘り起こされ、付近の芬梨道(Findlay Road)周辺は236本のマイクロパイルで補強、パイルの長さは総計2,943メートルに達しました。

この大規模プロジェクトのためピーク・トラムは1989年6月20日より運行を一時中止し、同年の8月5日に運行を再開しました。

概要:
  • 双方向運転の鉄道システム
  • ガーデンロードの駅の位置:海抜28メートル
  • 山頂のピーク・タワー駅の位置:海抜396メートル
  • 全長:1,365メートル
  • 斜度:4度~27度
 
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